私がプログラマーになったきっかけをまずは紹介します。
大学を中退してとび職をしていましたが、昼休みなどにプログラマに関する本を読んだことがきっかけでした。高校が情報系で、COBOLというプログラミング言語を勉強していたこともあったので気になって読んでみたのですが、プログラマーが働いている世界で自分も働きたいと思い、まずはC言語を独学で学びました。その後、IT関連の小さな会社に入ることができたのでそこで働くことになりました。とび職の頃のほうが給料は良かったです。
入社後はプログラミングなどの研修を受けましたがある程度独学で勉強してあったこともあり、すんなりと頭に入ってきました。「プログラム中にコメントをなるべく書くようにする」といったような、現場で実際に使えることを学ぶことができました。最後に簡単なアプリケーションを作成して研修は終了となりました。
こうしてとび職からプログラマーになったわけですが、プログラマーと私がかつてしていたとび職は、職人という部分でいえばかなり似ていると感じています。まずは設計を行い、それを見ながら専門の担当者が開発に取りかかるというのは、プログラマーも同じです。設計から開発までのすべてを一括して行っているところもありますが、一般的には大手企業から事務所や職人が仕事をもらう形で仕事が行われます。職人の世界には親方と呼ばれる人がいるのですが、これはプログラマーで言うところのフリーランスにあたります。ここにも類似点があると言えます。
プログラマーになってだいぶたちますが、いろいろな仕事を経験したことでプログラマーが働くIT業界の裏の部分が見えてきました。それはお金に関することなのですが…、これを機会にここでお話をしましょう。
建設関連の職人の場合、1日の給料や何平方メートルあたり単価がどれくらいかなど、お金の面に関しては我々もわかるようにはっきりとしています。しかしプログラマーになって気付いたことは、プログラマーの場合、大元が出したお金と我々が受け取るお金に差があり(あり過ぎるくらいです)、それをきちんと会社から知らされていないケースが多いということです。
多くのプログラマーは派遣として企業に常駐する形で働いているかと思います。実際には40万以上のお金が支払われているはずなのに、プログラマーがもらえるのは半分程度です。残りは会社にいってしまうのです。査定により給与がアップすることはあるものの大きくアップすることはありません。かなりの中小の開発会社がやっていることは、プログラマーを派遣しているだけなのです。それで支払われているお金のうち半分近くを、言い方は悪いのですが「抜いている」というわけです。
給与の面で納得できないと感じていながらも働き続けていましたが、勤めていた会社が潰れそうになったため別の会社へと移りました。給与は前の会社よりも1万5000円程度は上がったものの、会社がやってることは前の会社と同じで実質は派遣会社です。これにどうしても納得できなくなった私は会社を辞め、フリーランスになったのです。
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経営者にもプログラマーなど技術的な知識は必要です。なぜなら新しい技術を導入して開発を行う際、技術的な知識がないと判断ができないからです。技術だけでなく現場にとってどのような影響があるのかも把握できていないと全体を管理することはできません。ですから特に技術系の企業には、プログラマー出身の経営者が多いのです。技術には、その技術をどのように実現するかという面と、その技術で何ができるかという2つの面があります。ビジネスとして成功するために経営者は両者を把握しておく必要があります。
プログラマーの中にはコミュニケーションが得意ではないという方は多いかもしれません。しかしよく話を聞いてみると、不得意なのはコミュニケーションではなく社交性だったということがあります。プログラマーにとってコミュニケーション能力は大事ですが、社交性は必須ではありません。プログラムを作成するには要望を聞いて開発を進める必要があるため、相手の意見を聞け、自分の考えを仕えられる「コミュニケーション能力」は必須となります。しかし人との会話に花を咲かせるような社交性はなくても仕事をすることはできます。
「振り返り」という作業を行うと、ステップアップの効果があります。個人でやってもチームでやっても効果がありますが、チームでやるとまとまりが出てきたり、様々な問題や改善策を共有できるようになるため、ぜひ振り返りをすることをおすすめします。振り返りは、ここまでの経過を振り返って良いところと悪いところを書き出し、そこから改善策を考える作業のことです。次の振り返りまでに改善策を試してみて、そこでまた振り返りを行うといったように定期的に振り返りを行うことでステップアップしていくことができます。